ぎっくり腰(急性腰痛症)
【ぎっくり腰とは】 急激に体位を変えたり、重い物を持ち上げたとき、まれに、くしゃみや咳をしたときなど、なにかのきっかけで腰椎に突然大きな力が加わったときに腰部にギクッと激痛がおきることから、ぎっくり腰といわれます。Ⅹ線写真では急激な痛みが発生するような特別な異常はみられません。痛みは腰部に集中していて、からだを動かすことによって痛みはひどくなり、身動きできない状態になることもあります。
【原因は】 重い物を持ち上げたり、急激に外部からの力が加わったりしたときに腰椎周辺の椎間板、関節、筋肉、靭帯などの一時的な障害や、部分的な損傷がおこったものと考えられています。
【症状は】 腰部に集中して激痛があり、腰を前後に曲げることや、寝返り、歩行がまったくできないほどのこともあります。からだを動かすと痛みはひどくなります。患部にさわると痛みます。
【診断は】 問診、視診、触診、理学的検査などを行ないます。腰だけでなく足にも痛みやしびれを感じるときには、腰椎椎間板ヘルニアが疑われます。
【治療は】 いちばんらくな姿勢で、安静にして横むきに寝ます。膝、股関節を60度くらいに曲げたエビのような姿勢をとるのが有効です。2~5日たって急性期がすぎれば、温熱療法など、痛みがなくなったあとは、再発防止のために腰痛体操や筋力強化の指導を行ないます。
【経過と予後は】 比較的、短期間によくなります。だいたい治療開始後、1週間程度で予後の見当がつきます。ただ治療により効果が得られない場合は、精密検査が必要です。また、急性の腰痛が生じたのち、徐々に足の痛みやしびれなど椎間板ヘルニアの症状が出てくることもありますので、注意が必要です。
生活のアドバイス
症状が軽くなっても、腰痛を引きおこす生活動作には十分な注意が必要です。たとえば、重いものを持たない、同じ姿勢を長く続けないなどです。また、積極的に腰痛体操で筋肉の柔軟性を向上し、また必要に応じて腹筋、背筋を鍛えておくと効果的です。
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